スポンサーサイト



上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ランダエタの思い



809 おさかなくわえた名無しさん sage 2006/12/21(木) 09:30:32 ID:dSMb1dAF
血の滲むようなトレーニングの末、ランダエタは再び日本の地を踏んだ。
4ヶ月ぶりに対面するチャンピオンは威厳のカケラもなく、今のランダエタなら
たやすく命を絶てそうな薄っぺらな存在だった。

軽量をパスし、一時ホテルへと戻ったランダエタに電話のコールが鳴る。
受話器からは「今日の試合、もしおまえが勝ったら子供を殺すで・・」
ドスの聞いた日本語が響く。
前回の試合後、日本のファンからよせられた激励に日本語で答えたいと
猛勉強をしたおかげで脅迫の意味は充分理解できた。
「僕の子供は日本に連れて来ていない、君はいったい何を言ってるんだ?」
ランダエタの問いかけに男は
「おまえのガキちゃうわい!こう・・・いや、ワシの子供を殺す言うとんじゃ!!!」

著しく精神を乱されたままリングに上がった彼が見たものは、チャンピオンの
傍らで不気味な視線をぶつけてくるセコンドの姿だった。
そして彼は理解した、もし自分が勝利を収めたらチャンピオンは殺されるのだ・・・

拳闘の果てに命を失うならボクサーとして悔いはない、恐らくチャンピオンにも
その覚悟はあるであろう、しかし、信頼している父親に敗北を叱咤され、未来ある
命をいたずらに搾取されていいものか?
敬謙なクリスチャンであるランダエタには耐えられなかった。

試合後、「バッシングも受けたけど、親父が壁になってうえぇえっうえ」と涙する
チャンピオンを自愛に満ちた目で見つめるランダエタがそこに居た。


関連商品:


恫喝と脅迫の心理戦術―思いのままに相手を操る言葉のレトリック恫喝と脅迫の心理戦術―思いのままに相手を操る言葉のレトリック
向谷 匡史

by G-Tools

最新記事





サイト内のどれかの記事に飛びます

コメント

  1. (1132) Posted by ( ゚д゚ )
    慈愛じゃなくて自愛かよw
    #-  2006.12.21 Thu 21:05 URL [ Edit ]
  2. (109715) Posted by 名無しさん@お腹いっぱい。
    自愛ってwwww
    #-  2009.07.25 Sat 23:48 URL [ Edit ]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 仲良く使ってね

トラックバック

http://res2ch.blog.2nt.com/tb.php/488-68ad1f37

 | HOME | 


Recent Entries

Monthly



Recent Comments

何回目の訪問?


↑本当はPVなんだけどね

Amazon

RSSフィード

Categories

登録ツールズ+

QRコード

QRコード

あわせて読みたいブログパーツ

PR


どこかの記事に飛びます

カレンダー

アクセスランキング

アクセスランキング
全ランキング

2ちゃんねる系


ニュース系

Counter