２ちゃんねる実況中継(裏) インコが好きな女の子

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63 名前： モーオタ(東京都) 投稿日： 2007/04/01(日) 02:22:24 ID:ZrNeyBNl0
昔、と言っても小学生くらいにまで遡るがね、初恋の女の子が、まぁ私の初恋のね、
その娘が、動物がとにかく好きで、その中でもインコが特に好きっていう話を聞いたんだな。
私はどうしてもその少女とお近づきになりたかった、
今で言うペットショップみたいな所に足繁く通ったのだけど、まぁ飼うのはお金も当然のことながら、怠け者の私には
無理だと思ってね。店員さんが、今ではあまり居ないようだけど、かなり年を召された職人気質の爺さんで、
その爺さんが金も払わない私みたいな小僧とでも、真剣に話をしてくれたわけだ。
一ヶ月もしたら私はちょっとしたインコ博士になった。
オオハナインコ、オカメインコ、ゴールデンチェリー、ピセイイインコ…色々なインコの名前を空で言えるように
なっていたし（相当な数の名前を覚えた。今ではあの頃の記憶力に到底及ばない）、その生態だとか、適当な飼育方法だとかに
ついての知識は、先生ですらちょっとした感心を示すほどだったんだ。
それで、件の少女に僕はアプローチしたわけさ。キエリクロボタンインコの魅力について語ろうよ、とは言わなかったけれども、
少なくともインコを口実にしてね、私はめでたく彼女の家の敷居をまたぐことが出来たわけ。
それで、ある日、そう、あの日は金木犀の香りが辺りに漂っていて、不気味なほど真っ赤な夕焼けが、
彼女の家まで続く道路に、街路樹の規則正しい、くっきりした影を映していたのを今でも覚えている。
彼女の家のドアは半開きになっていた。玄関に入り、何度か声を掛けたが、誰も出てくる様子は無い。
留守かと思ったが、何より照明類は全部ついているし、ステレオか何かの音楽も微かに聞こえてくる。
彼女が好きなグループのだった。私は悪いとは思いつつも、慣れがもたらすある種の軽率さでもって、というのも
私はそれまで何度か彼女の家にお邪魔していたから、それで彼女の部屋まで行って、彼女を驚かそうと思った。
彼女の部屋は1階だったしね。忍び足で侵入し、緩い緊張感を半分楽しみながら、彼女の部屋のドアの前にたどり着いた。
確かに音楽が漏れている。そして、私は一呼吸すると、思い切ってドアを開けた。
彼女はインコではなく、淫行が好きだったのだ。