「 2007年11月 」 の記事一覧
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栗拾い
132 名前:1/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:37:19 ID:/ZbR+d0n
オレが住んでた町には、工業系のデカイ企業があった。うちの親父もそこ勤め。
海外からの出稼ぎも多く、アジア系・南アメリカ系など様々な国の人々がいた。
近すぎず、遠からずで妥協点を見つけての長年の交流。それにより地元民との確執などは
これといって見られなかったと思う。
……かの国の人以外とは。
・オレが小3のとき、かの国人が犯罪、逮捕され大問題(コレが根深い)。
・たまに家で酔った親父が、かの国人の基地外な仕事ぶりにたいして愚痴。
・かの国人の同級生と、理不尽な日教組の教師たちによる実害。etc
気がつけば、子供のときから立派な嫌寒厨になっていた。
そんなオレが小5のときのある休日。
親友Aと一緒にAの祖母のところに栗拾い行くことにした。
道中、同じクラスのブラジル人、ホセ(仮名)が誰も居ない学校グランドで独りサッカー。
声をかけると、ホセは満面の笑顔で寄ってきた。両親は仕事?らしかった。
日本語片言の彼に栗拾いを説明するのが難しかったが、彼も行きたいと言い出したので快諾。
ホセは自転車を持っていなかったので、オレとAの自転車を2ケツと1人で
代わる代わる三人で漕いでいった。
「クルィ~、クルゥルゥィ~♪」
道中、楽しそうに巻き舌で栗を連呼するホセの姿を今でも覚えている。
133 名前:2/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:41:43 ID:/ZbR+d0n
少し遠かったが、山裾に住むAの祖母宅に到着した。
裏山は、A祖母の持ち山で栗の木も五本ほどあるらしいが、
手入れをまったくしてない古木なので実も小さいそうだ。
それでもオレとホセにとっては生まれて初めての栗拾い。wkwkが止まらないw
火鋏などの道具をA祖母に借り、Aの先導のもと、いざ出陣。
山に入る前の私道に車が二台止まってあったが、オレたちは特に気にしていなかった。
山に入って10分ほどの所に目的の栗の木があった。
そんで、なぜか先客2名もいた。
知らない母親と小学校低学年くらいの男の子。
母親は俺たちを一瞥したあと、男の子の手を引いて向こうにある栗の木へ移動していった。
とりあえずオレ達もAの手引きに従い、栗拾いを始めたが実の抜かれたイガばかりだったが、
オレもホセも「スゲー」とか言いながら、栗拾いを楽しんだ。
先客二人とは距離をとりながらも一時間拾い続けると、けっこう採れたのと満足したこと、
小学生のため飽きやすかったことも手伝って、なぜかイガ栗サッカーを始めた。
イガ栗をヘディングしてマジで痛がるホセには笑えたw
ところが、
「痛っ!」いきなりのAの声。
離れたところにはさっきの男の子が笑っていた。
どうやらAの背中にイガを投げてきたらしい。
Aは怒っていたが、オレもホセも男の子がサッカーに混ぜて欲しいんだ、と思った。
また男の子がイガをこちらに投げてきたので、
ホセが余裕でトラップ、そのまま男の子に柔らかい山なりパスw
134 名前:3/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:44:55 ID:/ZbR+d0n
けれど……男の子、ナイスパスを避けた拍子に後ろに転倒。
「ギャーーー!!!!!」
倒れた男の子にイガ刺さりまくりでギャン泣き。
すると、向こうにいた母親がすっとんで来たと同時に
男の子を助け起こしていたオレ達を、凄い勢いで三人とも突き飛ばしてきた。
今度はオレ達がもれなくイガまみれ。かなり痛かった。
そして、母親がイガを取りながら子供を必死であやす声を聞いて、青ざめた。
クラスの超問題児と同じ調子の言語だったからだ。キチ○イが使うのと同じ言語。
こちらに向き直った母親の顔は、まさしく般若だった。
あんなに釣りあがった目は、お笑い芸人の『くやしいです!』って人(芸名知らない)並だった。
顔をまっ赤にして、口泡を飛ばしながら吼えまくられて、Aは声をあげて泣いた。オレ涙目。
ホセは多分泣いていなかった。なにかポルトガル語でぶつぶつ言っていた。
3人とも廊下に立たされたみたいに立ち尽くしていたが、さらにまずいことになった。
上のほうから1人の男性が山から下りてきていた。母親が大声でキチ○イ語で話しかけ始めた。
オレもAも人生オワタ、くらいのガクブル。
けれど、ここでホセが一言「ハシレ」と言うと、オレとAの腕を掴んで走りだした。
オレもAも準備が出来てなかった分、数歩で転んでしまったが
もと来た下り坂を必死に走った。だいぶ転げ落ちながら。
136 名前:4/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:50:01 ID:/ZbR+d0n
山を下りて私道に出て後ろを振り返ったが、追ってくる気配は無かった。
あの父親が追ってきていれば、子供の足では今頃捕まっていただろうから
少しだけ安心したが、それでも急いでA祖母の家に歩いた。
足首を捻っていたオレの手をとり、引っ張ってくれたホセの手はとても大きく感じた。
けれど、少し行くと私道脇の藪がいきなり音を立てた。
瞬間、体がびくついた。つないでいたホセの手もこわばったのが分かった。
藪から飛び出してきたのは、ワンコ。二匹のビーグル犬だった。
「A君、どうしたんか?」
犬に続いて出てきた猟銃を抱えたオッサンが
ドロだらけのオレ達を見ながら驚いた顔でAに話しかけてきた。
オッサンとAは顔見知りらしく、Aは安堵からまた泣き出してしまったので、
泣くのをこらえながらオレが理由を話した。
「わかった、ここで待っとれ」
そう言ったオッサンは犬達を引き連れて、また山に入っていった。
一時間かそこらすると
オッサンと犬達は親子3人を引き連れて山を下りてきた。
父親は顔面蒼白、男の子泣きつかれた顔。母親はオレ達を睨んでいる。
オッサンは、さっき散々彼らに説教しただろうに、
オレ達の前でも大声で怒鳴り始めた。思いっきり方言丸出しの日本語オンリーで。
周囲に木霊するのはオッサンのだみ声と男の子の泣き声。
結局、父親がある程度日本語を分かるらしく、父親が「ゴメンナサイ」と謝ってきた。
そして親子連れは近くに停めてあった車に乗り込み山を下りていった。
137 名前:4/4+1/1 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:53:52 ID:/ZbR+d0n
ページ配分失敗orz ゴメン
その後はオッサンの軽トラの荷台に乗って、A祖母宅に連れ帰ってもらった。
A祖母とオッサンは遠い親戚らしく、この日は祖母に挨拶後、犬の訓練も兼ねて山に入らせて貰っていたらしい。
実は、猟銃はお手製のモデルガンで、鉛玉どころか水さえも出ないとのこと。
「あの母親のほうはキモが据わっとったわw」
オッサンは、栗をすべて没収し、さらに父親が採っていたマツタケ2本も没収したそうな。
マツタケを没収された際に、母親はかなり喚き散らしたらしい。
そこでDQNなオッサンは、猟銃を片から下ろし弾薬を確認するふりをしたのだが、
夫に制止されてもなお、妻はマツタケを取り戻そうとしたらしい。
そしてオッサンが引き金に指を掛けたところで、夫が妻の口を必死で塞いで謝罪したらしい。
結局、この日はオレたちはそれぞれ、オッサンに家まで送り届けてもらった。
「アイツらに会うと危ないからな」とオッサンの善意だった。
オレとホセには、かなりの量の栗と、あのマツタケを1本ずつお土産に持たせてくれた。
後日、ホセにマツタケ旨かったか?と訊ねると、
どうやらあまり好みではなかったらしい。栗は旨かったそうな。
以上、ここまで読んでくれたひと、ありがとう。読みづらくて、ごめんね。
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オレが住んでた町には、工業系のデカイ企業があった。うちの親父もそこ勤め。
海外からの出稼ぎも多く、アジア系・南アメリカ系など様々な国の人々がいた。
近すぎず、遠からずで妥協点を見つけての長年の交流。それにより地元民との確執などは
これといって見られなかったと思う。
……かの国の人以外とは。
・オレが小3のとき、かの国人が犯罪、逮捕され大問題(コレが根深い)。
・たまに家で酔った親父が、かの国人の基地外な仕事ぶりにたいして愚痴。
・かの国人の同級生と、理不尽な日教組の教師たちによる実害。etc
気がつけば、子供のときから立派な嫌寒厨になっていた。
そんなオレが小5のときのある休日。
親友Aと一緒にAの祖母のところに栗拾い行くことにした。
道中、同じクラスのブラジル人、ホセ(仮名)が誰も居ない学校グランドで独りサッカー。
声をかけると、ホセは満面の笑顔で寄ってきた。両親は仕事?らしかった。
日本語片言の彼に栗拾いを説明するのが難しかったが、彼も行きたいと言い出したので快諾。
ホセは自転車を持っていなかったので、オレとAの自転車を2ケツと1人で
代わる代わる三人で漕いでいった。
「クルィ~、クルゥルゥィ~♪」
道中、楽しそうに巻き舌で栗を連呼するホセの姿を今でも覚えている。
133 名前:2/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:41:43 ID:/ZbR+d0n
少し遠かったが、山裾に住むAの祖母宅に到着した。
裏山は、A祖母の持ち山で栗の木も五本ほどあるらしいが、
手入れをまったくしてない古木なので実も小さいそうだ。
それでもオレとホセにとっては生まれて初めての栗拾い。wkwkが止まらないw
火鋏などの道具をA祖母に借り、Aの先導のもと、いざ出陣。
山に入る前の私道に車が二台止まってあったが、オレたちは特に気にしていなかった。
山に入って10分ほどの所に目的の栗の木があった。
そんで、なぜか先客2名もいた。
知らない母親と小学校低学年くらいの男の子。
母親は俺たちを一瞥したあと、男の子の手を引いて向こうにある栗の木へ移動していった。
とりあえずオレ達もAの手引きに従い、栗拾いを始めたが実の抜かれたイガばかりだったが、
オレもホセも「スゲー」とか言いながら、栗拾いを楽しんだ。
先客二人とは距離をとりながらも一時間拾い続けると、けっこう採れたのと満足したこと、
小学生のため飽きやすかったことも手伝って、なぜかイガ栗サッカーを始めた。
イガ栗をヘディングしてマジで痛がるホセには笑えたw
ところが、
「痛っ!」いきなりのAの声。
離れたところにはさっきの男の子が笑っていた。
どうやらAの背中にイガを投げてきたらしい。
Aは怒っていたが、オレもホセも男の子がサッカーに混ぜて欲しいんだ、と思った。
また男の子がイガをこちらに投げてきたので、
ホセが余裕でトラップ、そのまま男の子に柔らかい山なりパスw
134 名前:3/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:44:55 ID:/ZbR+d0n
けれど……男の子、ナイスパスを避けた拍子に後ろに転倒。
「ギャーーー!!!!!」
倒れた男の子にイガ刺さりまくりでギャン泣き。
すると、向こうにいた母親がすっとんで来たと同時に
男の子を助け起こしていたオレ達を、凄い勢いで三人とも突き飛ばしてきた。
今度はオレ達がもれなくイガまみれ。かなり痛かった。
そして、母親がイガを取りながら子供を必死であやす声を聞いて、青ざめた。
クラスの超問題児と同じ調子の言語だったからだ。キチ○イが使うのと同じ言語。
こちらに向き直った母親の顔は、まさしく般若だった。
あんなに釣りあがった目は、お笑い芸人の『くやしいです!』って人(芸名知らない)並だった。
顔をまっ赤にして、口泡を飛ばしながら吼えまくられて、Aは声をあげて泣いた。オレ涙目。
ホセは多分泣いていなかった。なにかポルトガル語でぶつぶつ言っていた。
3人とも廊下に立たされたみたいに立ち尽くしていたが、さらにまずいことになった。
上のほうから1人の男性が山から下りてきていた。母親が大声でキチ○イ語で話しかけ始めた。
オレもAも人生オワタ、くらいのガクブル。
けれど、ここでホセが一言「ハシレ」と言うと、オレとAの腕を掴んで走りだした。
オレもAも準備が出来てなかった分、数歩で転んでしまったが
もと来た下り坂を必死に走った。だいぶ転げ落ちながら。
136 名前:4/4 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:50:01 ID:/ZbR+d0n
山を下りて私道に出て後ろを振り返ったが、追ってくる気配は無かった。
あの父親が追ってきていれば、子供の足では今頃捕まっていただろうから
少しだけ安心したが、それでも急いでA祖母の家に歩いた。
足首を捻っていたオレの手をとり、引っ張ってくれたホセの手はとても大きく感じた。
けれど、少し行くと私道脇の藪がいきなり音を立てた。
瞬間、体がびくついた。つないでいたホセの手もこわばったのが分かった。
藪から飛び出してきたのは、ワンコ。二匹のビーグル犬だった。
「A君、どうしたんか?」
犬に続いて出てきた猟銃を抱えたオッサンが
ドロだらけのオレ達を見ながら驚いた顔でAに話しかけてきた。
オッサンとAは顔見知りらしく、Aは安堵からまた泣き出してしまったので、
泣くのをこらえながらオレが理由を話した。
「わかった、ここで待っとれ」
そう言ったオッサンは犬達を引き連れて、また山に入っていった。
一時間かそこらすると
オッサンと犬達は親子3人を引き連れて山を下りてきた。
父親は顔面蒼白、男の子泣きつかれた顔。母親はオレ達を睨んでいる。
オッサンは、さっき散々彼らに説教しただろうに、
オレ達の前でも大声で怒鳴り始めた。思いっきり方言丸出しの日本語オンリーで。
周囲に木霊するのはオッサンのだみ声と男の子の泣き声。
結局、父親がある程度日本語を分かるらしく、父親が「ゴメンナサイ」と謝ってきた。
そして親子連れは近くに停めてあった車に乗り込み山を下りていった。
137 名前:4/4+1/1 sage 投稿日:2007/11/11(日) 10:53:52 ID:/ZbR+d0n
ページ配分失敗orz ゴメン
その後はオッサンの軽トラの荷台に乗って、A祖母宅に連れ帰ってもらった。
A祖母とオッサンは遠い親戚らしく、この日は祖母に挨拶後、犬の訓練も兼ねて山に入らせて貰っていたらしい。
実は、猟銃はお手製のモデルガンで、鉛玉どころか水さえも出ないとのこと。
「あの母親のほうはキモが据わっとったわw」
オッサンは、栗をすべて没収し、さらに父親が採っていたマツタケ2本も没収したそうな。
マツタケを没収された際に、母親はかなり喚き散らしたらしい。
そこでDQNなオッサンは、猟銃を片から下ろし弾薬を確認するふりをしたのだが、
夫に制止されてもなお、妻はマツタケを取り戻そうとしたらしい。
そしてオッサンが引き金に指を掛けたところで、夫が妻の口を必死で塞いで謝罪したらしい。
結局、この日はオレたちはそれぞれ、オッサンに家まで送り届けてもらった。
「アイツらに会うと危ないからな」とオッサンの善意だった。
オレとホセには、かなりの量の栗と、あのマツタケを1本ずつお土産に持たせてくれた。
後日、ホセにマツタケ旨かったか?と訊ねると、
どうやらあまり好みではなかったらしい。栗は旨かったそうな。
以上、ここまで読んでくれたひと、ありがとう。読みづらくて、ごめんね。
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